資金繰りとは?
会社の場合、資金の「入り」は売上代金の回収が主であり、一方、資金の「出」は、仕入代金の支払い、給料、諸経費の支払い等があります。
通常、商品、原材料などの販売や仕入はほとんど「掛け」で行われ、代金の受け取りや支払いは一定期間後になります。一方、「出」のほうは給料をはじめ、家賃や 光熱費、旅費、交通費など、毎月毎月きちんと払わなければなりません。しかもその金額は大きかったり小さかったりします。
一般的に会社では資金の過不足が起こり、資金が足りなくなることの方が多いのです。
この資金の将来の「入り」と「出」を予測・管理し、資金ショートが起こらないように対処していくのが「資金繰り」です。
資金繰り表(入出金予定表)とは
資金繰り表とは、ある期間(将来)について資金の「入り」と「出」を日付順に並べ、収入金額だけで支払資金が賄えるかを予測し、賄えない場合は不足分の手だてを考えるための表です。将来についての「入り」と「出」ですから、もちろん予測金額になります。
また、定期的な見直しが必要になることは言うまでもありません。作成する期間は、1ヶ月~6ヶ月先までを準備すればよいでしょう。
資金繰り表の作成方法
簡単な短期の資金繰り表を作成してみましょう。
【1】入出金が定期的に発生する材料を洗い出します
取引先や取引日、取引金額などが一定しており、入出金が定期的に発生する未来取引を書き出します。給与、光熱費、地代・家賃、リース料、借入金の返済、保険料、定期積立預金などです。
将来の入出金の予定金額は概算額でかまいません。例えば「電話料」などは3ヶ月くらいの平均額で十分です。
また、正確な科目(勘定科目)は全然必要ありません。
「いつ」「いくら」が大事なので、「何の経費」なのかにこだわる必要はありません。
例えば、借入金の返済だと、支払合計額がわかれば、元金分か利息分かは分ける必要はありません。
【2】毎回の入出金が特定できない材料(売上、仕入)を洗い出します
取引が不規則なもの、定期的に発生するが毎回の金額がその都度違ってくるような未来取引を書き出します。
売上、仕入は請求書を発行したとき、または、受け取った時に入金予定日(出金予定日)と入金金額(出金金額)を書き出します。
設備投資(機械や車両の購入)の計画や税金の支払いも書き出します。
また、中長期的に計画している見込み売上や見込み支払いも書き出します。
【3】入金・出金予定表
現時点での資金をスタートとして、洗い出したデータを日付順に入金、出金別に表にすればいいのです。日付は日別、5日単位、1ヶ月単位等にまとめてもよいでしょう。
【4】資金繰りの改善方法
実際に、もし「資金不足」になったときの資金調達にはどんな方法があるのでしょうか。
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