売上はどこに消えたのか?
売上ばかりに目が行き、売掛金の回収がおろそかになっていませんか。売上が増加すれば資金繰りが楽になると思いがちですが、実は反対で売上が増加しているときは資金繰りはきつくなります。
現金商売をしている会社は売上が増加すれば入ってくる資金が多くなりますから、資金繰りは楽になります。しかし多くの会社は売上を掛売りで行っています。
掛売りの場合は売上が増加すると資金繰りがきつくなるのです。
それではなぜ売上が増加すると資金繰りがきつくなるのか?
それは必要な運転資金が増加するからです。
つまり売上の増加に備えて、今までよりも多くの商品や材料を仕入れ、在庫を準備する必要があるから
です。このため売上を現金として回収するまでの間、今まで以上に資金の立替が発生するからなのです。
売上が増加するということは、「月商」が増加することです。
売上の増加は喜ばしいことなのですが、売上の増加を計画するときは資金面の準備もあわせて計画しておかないと、それこそ黒字倒産に陥ってしまいます。
黒字倒産の原因は次のようなものがあります。
- 売上増加による資金不足
- 入金サイトと支払いサイトの差
- 販売費等の先行支出
- 販売促進による資金回収の条件悪化
このような状況にならないために取り組むべき課題は次のようなことです。
- 売上回収条件の見直し
- 取引先ごとに売上回収条件の見直しを実施
- 営業担当者別の代金回収状況を把握
- 回収条件、督促期日などの社内ルールを確立し、期日入金を確実とする体制整備
もっと詳しい内容をお知りになりたい方は、ぜひ弊社までお気軽にご連絡ください。